「国語や英語は普通にできるのに、数学だけ異常にできない」という状態が続くと、「もしかして障害や病気なのでは」と不安になりますよね。
実際、検索でも「数学だけ異常にできない 障害」「数学だけできない 病気」と調べる保護者やお子さん本人は少なくありません。
結論から言うと、数学だけ極端に苦手な原因の大半は「積み残し」ですが、ごく一部に算数障害(ディスカリキュリア)という学習障害が関係しているケースもあります。
この記事では、
- 数学だけできない場合に考えられる原因の切り分け方
- 算数障害(ディスカリキュリア)の特徴チェックリスト
- 自己判断せずに相談できる専門窓口と、家庭でできる対処法
を解説します。
なお、この記事は医療的な診断に代わるものではありません。
気になる項目が多い場合は、必ず記事内で紹介する専門機関に相談してください。

他の教科は80点台なのに、数学だけ20点台です。努力不足とは思えず、何か原因があるのではと心配になっています。
「数学だけ異常にできない」のは珍しいことではない
まず知っておいてほしいのは、「数学だけ極端にできない」という悩み自体はとても多いということです。
数学は他の科目と性質が大きく異なります。
数学だけ点差が開きやすい3つの理由
- 完全な積み上げ型科目 — 1か所のつまずきが、その後の全単元に連鎖します。暗記でその場をしのぐことができません。
- 部分点が取りにくい — 途中の計算を1つ間違えると丸ごと失点するため、点数が極端に出ます。
- 抽象度が段階的に上がる — 数字→文字式→関数と抽象化が進むため、どこかで「イメージできない壁」が生まれやすい科目です。
つまり、数学だけ異常にできない状態の多くは、障害ではなく「過去のつまずきが雪だるま式に膨らんだ結果」です。
ただし、次の章のような特徴が小学校低学年の頃から一貫して見られる場合は、算数障害の可能性も視野に入れて専門機関に相談する価値があります。
算数障害(ディスカリキュリア)とは?特徴チェックリスト
算数障害(ディスカリキュリア)は、学習障害(LD)の一種です。
知的発達に遅れはないのに、数の理解や計算など特定の能力だけに著しい困難がある状態を指します。
算数障害でよく見られる特徴の例
- 簡単な暗算(1桁の足し算など)に毎回指を使う・極端に時間がかかる
- 数の大小やおおよその量の感覚(どちらが多いか)がつかみにくい
- 九九が何年練習しても定着しない
- 繰り上がり・繰り下がりの手順が安定しない
- 時計を読む、お金の計算をするなど生活の中の数も苦手
- これらが小学校低学年から一貫して続いている
※当てはまる項目があっても、それだけで障害と判断することはできません。
ポイントは「いつから苦手か」です。
中学や高校から急に数学ができなくなった場合は、障害ではなく積み残しが原因である可能性が高いです。
一方、数字そのものの感覚に関する困難が幼少期から続いている場合は、一度専門機関に相談してみると安心につながります。
自己判断せず専門機関に相談すべき理由と相談先
「障害かどうか」をインターネットの情報だけで判断するのは危険です。
困難の背景には、視力や聞こえの問題、不安・ストレス、単純な学習の遅れなど、さまざまな要因がありえるからです。
相談できる主な窓口
- 学校の担任・スクールカウンセラー — まず最初の相談先。校内の支援体制につないでもらえます
- 市区町村の教育相談窓口・教育センター — 学習面の検査や支援について相談できます
- 発達障害者支援センター — 各都道府県に設置された専門の相談機関です
- 小児科・児童精神科 — 医学的な評価が必要な場合の相談先です
相談したからといって、すぐに診断名がつくわけではありません。
「どんな支援や教え方が合っているか」を知るための相談だと考えると、ハードルが下がります。
障害の有無に関わらず有効な「数学の戻し方」
専門機関への相談と並行して、家庭でできることもあります。
実は、算数障害の有無に関わらず、有効な学習アプローチの方向性は共通しています。
| アプローチ | 具体例 | ねらい |
|---|---|---|
| 本人のペースに合わせる | 学年にこだわらず、確実にわかる単元まで戻る | 「わかる」体験で苦手意識を減らす |
| 視覚化・具体物の活用 | 図・ブロック・お金など目に見える形で数を扱う | 抽象的な数のイメージを補う |
| スモールステップ | 1回の学習で扱う手順を1つに絞る | 手順の混乱と挫折を防ぐ |
| 道具を許可する | 九九表や電卓を使いながら考え方の理解を優先する | 計算の負担を減らし思考に集中する |
共通しているのは、「全員と同じ進度・同じやり方」をやめることです。
学校や集団塾の一斉授業はこの真逆の環境のため、数学だけ極端に苦手な子には合わないことが多いのです。
1対1で「その子に合う教え方」を探せる家庭教師という選択肢
本人のペースに完全に合わせられる学習環境として、マンツーマンの家庭教師は有力な選択肢です。
家庭教師のトライには不登校や発達障害のお子さんへの指導経験を持つ教師も在籍しており、相性が合わなければ教師の交代も可能です。
「どこまで戻ればいいのか」「どんな教え方なら理解できるのか」を無料の学習相談で確認するところから始められます。
よくある質問
Q1. 数学だけできないのに、他の科目は得意です。それでも障害の可能性はありますか?
他の科目が得意かどうかと算数障害の有無は直接関係しません。むしろ学習障害は「全体的な知的発達に遅れがないのに特定領域だけ困難がある」状態を指します。判断の手がかりは「数の感覚に関する困難が幼少期から続いているか」です。気になる場合は専門機関に相談してください。
Q2. 高校生になってから急に数学ができなくなりました。障害でしょうか?
中学までは平均点前後を取れていたのに高校から急にできなくなった場合、障害の可能性は低いと考えられます。高校数学は抽象度が一気に上がるため、中学範囲の理解があいまいだと一斉につまずきが表面化します。まずは二次関数や因数分解など、中学〜高1範囲の戻り学習を試してください。
Q3. 相談したら学校での扱いが変わってしまわないか心配です。
教育相談やスクールカウンセラーへの相談は、本人に不利益が出る形で扱われることはありません。むしろテスト時間の延長や課題の調整など、本人が学びやすくなる配慮につながる可能性があります。心配な場合は、まず保護者だけで相談に行くこともできます。
「数学だけできない」と向き合った家庭の体験談
体験談①:戻り学習で「障害かも」という不安が消えた
中1の娘は数学だけ20点台で、
障害ではないかと本気で悩みました。
家庭教師の先生に診てもらうと、
小5の分数でつまずいたまま進んでいたことがわかり、
半年かけて戻したら60点台まで回復しました。
原因がはっきりしたことで、親子とも気持ちが楽になりました。
(中1女子の母)
体験談②:専門相談と1対1指導の併用で前向きに
小4の息子は九九がどうしても定着せず、
教育センターに相談しました。
検査の結果を踏まえて、
家庭教師の先生に図やブロックを使った教え方をお願いしたところ、
少しずつ計算への抵抗が減り、
「算数嫌い」と言わなくなりました。
(小4男子の母)
まとめ:まずは「いつから・何が」苦手なのかを整理しよう
数学だけ異常にできない原因の大半は積み残しであり、障害と決まったわけではありません。
ただし、数の感覚に関する困難が幼少期から続いている場合は、算数障害(ディスカリキュリア)の可能性も含めて専門機関に相談してみてください。
障害の有無に関わらず、「本人のペースに合わせて、わかるところまで戻る」というアプローチは共通して有効です。
一人ひとりに合わせた教え方を探したい場合は、無料の学習相談から始めてみましょう。




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