小学校の算数が「昔より難しくなった」と感じる親が増えています。
教育改革が進むなか、授業内容や教科書の改訂により、子どもたちが学ぶ算数のレベルが変わってきています。
「自分の子どもが授業についていけるのか心配」と感じる保護者も多いでしょう。
★この記事を書いた人
- 現役の士業。数々の難関試験(行政書士、社労士など)に合格。
- 小学校、中学校の教員免許をもち、教師歴10年以上の現役教師が監修。
そこでこの記事では、算数の難化の理由や注意すべきポイントを解説します。
この記事を読むことで、子どもの学習に役立つヒントがわかります。
小学校の算数は昔より難しい?教育改革と学習内容の変化
小学校の算数が難しくなっている背景には、教育改革に伴う学習内容の変化があります。
近年の教育方針は、「考える力」や「問題解決能力」を育成することを重視。
複雑化による、子どもたちが理解に苦しむ場面が増え、親としてもサポートが求められる場面が多くなりました。
小学校算数は「いつから」難しくなる?
小学校算数が「難しくなった」と感じるタイミングは3年生~4年生です。
この時期は、計算だけでなく図形や分数、割合といった抽象的な概念が導入されます。
学習内容の変化により、子どもが苦手意識を持ちやすくなるのです。
親としては、早い段階で子どもの学習状況を把握しておくことが大切です。
≫参考:小学3年生の学力の差はなぜ生まれる?原因と親ができる3つの対策
≫参考:小学4年生の算数についていけない理由と解決策:家庭でできるサポート
算数の「つまずきやすい単元」と対策
小学校算数では、特定の単元で多くの子どもがつまずきやすいとされています。
特に、分数、割合、図形の理解は、抽象的な概念を伴うため、理解に苦しむ子どもが多いです。
分数では、「1/2」や「1/3」などの具体的なイメージが掴みにくく、割り算や足し算に応用する際に混乱しやすいです。
また、割合に関しては、パーセンテージを日常生活と結びつけて理解することが難しいため、理解不足が生じやすくなります。
図形に関しても、面積や体積の計算、角度の測定といった問題は、空間認識が必要になるため、苦手意識を持つ子が多くいます。
小学校の算数は昔より難しい?【低学年の重要性】
小学校低学年は、子どもにとって学習の基礎を築く重要な時期です。
算数では、数の概念や基本的な計算力を身につけることが求められます。
基礎を理解しないと、高学年や中学校での学習内容に苦労します。
低学年のうちに数の基本的なルールを把握することが、後の算数の学習に大きく影響します。
≫参考:中学受験準備:低学年でやっておけばよかったこと!後悔しないポイント
算数の効果的な勉強法と家庭でのサポート
算数の学習では、基礎的な計算力だけでなく、論理的な思考力を身につけることが重要です。
よって、効果的な勉強法を取り入れることが求められます。
まず、日常的に復習を行い、繰り返し学習することで基礎をしっかり固めることが基本です。
特に、毎日少しずつ問題を解く習慣をつけると、自然に理解力が高まります。
考える力を養うためには、問題を解くだけでなく「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
質問を投げかけたり、ヒントを与えることで、子どもが自分で答えを導く力を育むことができます。
また、ゲームやパズルなど、楽しみながら取り組める教材を活用することもオススメです。
プロの力を借りて算数を克服する
算数の勉強で苦労している小学生にとって、家庭教師を利用することは非常に効果的です。
家庭教師を活用する主なメリットを紹介します。
個別指導で苦手克服ができる
家庭教師は一人ひとりの理解度に合わせた個別指導を行います。
学校の授業では、進度がクラス全体に合わせられるため、算数が苦手な子どもがついていけなくなることがあります。
質問がしやすい環境
家庭教師とのマンツーマンの指導では、子どもが気軽に質問できる環境が整っています。
学校の授業では、クラス全員の前で質問するのが恥ずかしく、疑問を抱えたままにしてしまうことが多いです。
学習習慣が身につく
家庭教師を利用することで、定期的な学習時間が確保され、家庭での学習習慣が身につきます。
算数は継続的な学習が大切です。
親の負担を軽減できる
算数が苦手な子どもにとって、親が学習をサポートするのは難しいです。
特に、最近の教育内容の変化により、親自身が教えるのが難しい場面も増えています。
家庭教師を利用することで、プロの指導者がサポートしてくれるため、親の負担が軽減されます。
オススメの家庭教師を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
≫参考:【徹底比較】おすすめ家庭教師ランキングベスト3!選び方のポイントも解説
中学入学後の算数の壁
中学入学後、算数から数学へと科目が変わるので、子どもにとっては一段と難しく感じます。
特に、方程式や関数、証明問題といった新しい概念が登場し、より複雑な思考が求められます。
よって、中学校入学前からの基礎固めが重要です。
また、進路選びにおいても数学の理解度は大きな影響を与えます。
高校入試では、多くの学校で数学が主要科目。
特に理数系の進路を希望する場合、数学の成績が進路の選択肢を左右します。
さらに、高校で学ぶ数学は中学校の内容を基礎にしているため、中学時代の学習が将来の進路にも直結するのです。
中学入学後は、早期に自分の苦手な分野を把握し、克服するための対策が重要です。
家庭でのサポートとしては、定期的に復習を行うことや、学校の先生や塾を活用して理解を深めることが効果的です。
【まとめ】「小学校の算数は昔より難しい?」親が知るべきポイント
小学校算数の難易度が上がる背景には、教育改革によるものが大きいです。
今まで以上に応用的な問題や抽象的な概念が増え、子どもたちがつまずきやすい単元が出てきました。
特に、中学年から高学年にかけては、比例や分数、図形といった複雑な問題が導入されるため、親としても注意が必要です。
≫参考:「中学受験の算数が絶望的・壊滅的」成績が伸びない理由と合格への勉強法
また、低学年のうちに基礎を固めておくことが、後々の学習での困難を回避するカギとなります。
家庭でのサポートは、日常生活の中で計算に触れる場面を増やし、楽しみながら学べる環境を作ることが効果的です。
算数の学習は継続的な努力が必要です。
適切な学習法を取り入れ、子どもが自信を持って算数に取り組めるようサポートしていきましょう。
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